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2011年3月16日 (水)

体験を共有することの大切さ。

※今日の記事も、主にこの本で得た知識に基づいておりますが、私の個人的意見も多く含まれています。

今回のような大災害、あるいは、戦争・犯罪・事故等の強烈なストレスに晒された人々に対するメンタルケアプログラムには、同様な体験をした方々を集め、集団で自分の体験を話し合うグループセラピーが行われるといいます。

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それはすなわち、「自分の身に起こった体験を皆で共有することで、そのストレスの重みを皆で支えあう」という行為に他なりません。

自分ひとりでは押しつぶされそうなことでも、人に頼ることでそれを乗り越えることが出来る。この事実は、アメリカのベトナム帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)が社会問題化したときに、「なぜ第二次世界大戦(WWII)でそれほど多く発生しなかった帰還兵のPTSDが、ベトナム戦争で多く発生したのか?」という問いから、大きく取り上げられるようになったといいます。

WWIIの帰還兵の多くは、戦地から帰還する際には船で何週間もかけていました。その間に、多くの仲間とその体験を分かち合うこと時間、傷を癒す時間を取ることが出来た一方、ベトナム戦争においては、飛行機で戦地から数日後には日常に戻され、その時間を取ることが出来ず、その体験を自分ひとりで受け止めなければ成らなかったのでした。その違いが、PTSDの発症の有無に大きな影響を与えていると分析されたのです。

アメリカはこの経験から、一般人に対しても、銃乱射事件、テロ、大災害等の強烈なストレス体験に遭遇した人を、なるべく早く集め、その体験を皆で話し合うプログラムを実施するのだといいます。

今、起こっている東日本大震災においても、地震から5日経ち、被災されている方々は勿論、相変わらず必要以上の悲惨な映像や被災者へのインタビューが、特に一部民放を中心にTVで放送されていることで、それを見て被災地外でも、体調を崩された方もいらっしゃるようです。

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今この状況下は、皆が当事者であり、皆でストレスを分散できると思います。自分だけでストレスに立ち向かう必要はありません。積極的に、周囲に頼り、自分の経験を伝え、そして周囲の経験に耳を傾けましょう。そして皆で、困難を是非とも乗り切りましょう!

※尚、記事内の写真で、スズキがみなで支えられているのに深い意味はありませんw

というわけで、皆で体験を共有することの大切さ。でした。

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コメント

お久しぶりにコメントを。
ますは・・・・ご無事で何よりです。
とても大きな災害であったことがどんどん明らかになっていますね。

この痛みは確かにひとりでかかえるには
とても辛いと思います。

ストレスを溜め込んでいくというのはとても大変ですよね。

今回、幸運なことに私の地域は何事もなかったですが、
今の情報社会、刻一刻と悲惨な状況が流れ込んできます。
そして、この方々が平穏な社会に戻れたとき、
こんなにひどい惨状だった・・・・
と語れる、吐き出せる場所は確かに必要だと感じます。

こんな私でも、微力ながら力になれる、
話を聞くことができるぐらいの手助けが出来ればいいな・・・

とても深く考えさせられる記事でした。

どうもありがとうございます!

投稿: KOUOH | 2011年3月16日 (水) 22時59分

>KOUOHさん
どうもです。こちらこそありがとうございます。

傾聴・受容・共感がカウンセリングの基本だと言いますが、それを同じ状況に陥った人同士で行うことで、より効果が強まるといいます。

経験しないとわからないことはどうしてもあるのですが、今回は日本にいる皆全員が当事者であろう大災害だからこそ、皆で協力できることの範囲は大きいのではないかと思います。

投稿: kent@hobby-toy-web | 2011年3月21日 (月) 21時32分

自分の住んでる地域は停電が2週間程続いていたので、もちろんTVは見れずラジオもなかったので、正確な情報が全くわからない状況でした。

噂程度の情報をたよりに親類の安否確認をするべく、2〜3時間掛けて各家へ徒歩で毎日奔走していました。

瓦礫の山となった街を見て落胆しましたが、まるでゴジラが上陸したかゲームのバイオハザードや絶体絶命都市のリアル版だなぁと不謹慎ながら興奮もしました。

それでもすれ違う人と情報交換をしたりして、別れ際には「気をつけて」と声を掛けてその後の無事を祈りました。

そういうことでも、「体験の共有」になったのかなと今は思います。

投稿: たん | 2011年5月 4日 (水) 23時52分

>たんさん
災害時には情報収集が一番大事とは聞きますが、
情報なし2週間も続くくらいだと、本当に想像もできないくらい不安が募りそうです。
本当に大変な状況だったこととと思います。

体験の共有としては私が読んだ本ではカリキュラムとしてのグループセラピーが取り上げられていましたが、
たんさんが実際にされた行動のように、生活の中での自然な会話や情報交換等は全て同じことなのでしょう。
そして私がたんさんからもらったメッセージからも、多くの力をもらいました。
改めてありがとうございます。

投稿: kent@hobby-toy-web | 2011年5月 6日 (金) 18時41分

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